寒くなってきましたね。朝起きるのがつらい季節がやってきました。布団から出たくない…そんな私たちを救ってくれるのが床暖房です。
今回は、我が家がハグミーで採用した全館床暖房について、熱く(?)語りたいと思います。
我が家が床暖房を選んだ理由

理由は単純明快。妻がエアコンの風で風邪をひきやすいからです。
「加湿器置けばいいじゃん」って?置きますよ、もちろん。加湿器フル稼働です。
でも、それでも風がイヤなんです。
エアコンって、暖かくしてくれるのはありがたいんですが、どうしても乾燥するし風が出る。加湿器を置いても、あの風が直接当たる感じが苦手で、気づいたら喉がイガイガして風邪をひいてる…という悪循環。
もはや「エアコンつける→風邪ひく→エアコン止める→寒い→つける→風邪ひく」の無限ループ。これ、なんのゲーム?
それに、エアコンって気づいたらカビ生えてませんか?あの黒い点々。掃除しようとカバー開けた瞬間「うわぁ…」ってなるやつ。
これが風に乗って部屋中に…と思うと、もう…ダメです。部屋中にカビを撒き散らすマシーンと化してるじゃないですか。
床暖房なら、少なくともカビが風に乗って降りてくる心配は軽減されます。
温度差のない家が快適
もう一つ重要なポイント。
人が快適に過ごせるのは、温度差がない家なんです。
リビングは暖かいのに廊下や玄関が寒い…トイレに行くのが億劫…お風呂が寒すぎる…
「トイレ行きたいけど、寒いからもうちょっと我慢…」って経験、ありませんか?私はあります(笑)。
こういう温度差が、実は体に大きなストレスを与えています。特に高齢者にとっては、温度差によるヒートショックのリスクも。怖いですよね。

全館床暖房なら、家中どこでも同じ温度。朝起きて廊下に出た瞬間に「寒っ!」となることがないんです。
トイレに行くのも、お風呂に入るのも、もう億劫じゃない。素晴らしい。
というわけで、全館床暖房が使えることが一条工務店を選んだ決め手の一つでした。
なぜ床暖房は批判されるのか?
床暖房を検討すると、必ず出てくる否定的な意見。公平を期すために、そのあたりも正直にお話しします。
こちらの動画は床暖房不要派の意見をわかりやすく解説していて、床暖房の採用に悩んでいる人にとっては参考になります:
https://www.youtube.com/watch?v=Yw4fXDV7C2w
「床暖房なんていらない!」という人たちの意見も、ちゃんと聞いてみましょう。
エアコンが最強説
コストパフォーマンスで言えば、エアコンが圧倒的に最強というのが一般的な見解です。
これは事実。否定のしようがありません。
高気密住宅における暖房として:
- ガス・灯油式の暖房:安全上の理由からNG(密閉空間で燃焼系はリスク高い。一酸化炭素中毒とか怖すぎる)
- 電気式オイルヒーター:非効率すぎる(電気代が恐ろしいことに…)
- 輻射式のパネルヒーター:これはOK
- 床暖房(特にヒートポンプ温水式):効率的でOK
一条の床暖房は最後のタイプですが、それでもエアコンの方がコスパは上。
なぜなら:
- 15年おきに量産品を買い換えればOK
- 取り替えも難しくない(業者さん呼べば1日で終わる)
- 初期費用が安い
- 高断熱の家なら風もほとんど気にならない
さらに、UA値(外皮平均熱貫流率)を0.3程度まで高断熱化すれば、暖房負荷はかなり減ります。「高い床暖房入れなくてもエアコンでよくない?」という意見は、正論なんです。
理屈では完全にエアコンの勝ち。論破されてます。
床暖房批判の最大の理由:メンテナンスコスト
床暖房批判派が最も引き合いに出すのが、メンテナンスコストです。
「床暖房って壊れたら大変なんでしょ?」
はい、その通りです。
一般的な床暖房のデメリット:
- 高温で使い続けると床材が痛むことがある(反ったり割れたり)
- 床にものを置くと非効率になる(ラグとか要注意。せっかくの暖房が無駄に…)
- 壊れたら修理が高額(50〜100万円レベル。床剥がすとか想像したくない)
確かに、一般的な床暖房は故障したら修理が無理なことも多いです。だから壊れたら使わないという人も多数。
「50万円かけて修理するくらいなら、エアコン買うわ」ってなりますよね。普通。
「導入コストもメンテコストも高いんじゃないの?」という疑問、もっともです。
でも一条の床暖房は違う
「じゃあなんで床暖房にしたの?バカなの?」
いえいえ、ちょっと待ってください。
一条工務店の床暖房は高寿命なんです。
詳しくは後述しますが、パイプ部分の寿命は50年。しかも継ぎ目のない1本物だから、そもそも壊れにくい構造になっています。

「50年使えるなら、メンテコストで考えても悪くないんじゃ?」
そう思いませんか?
ハグミーの全館床暖房、どんな仕様?
ハグミーで採用できる全館床暖房は、一条工務店の他グレードと基本的に同じ仕様です。オプション扱いにはなりますが、しっかりとした性能を持っています。
「ハグミーだから性能落ちるんでしょ?」って心配は無用です。
ヒートポンプ温水床暖房方式
これ、何だか難しそうな名前ですよね。
簡単に言うと「効率よくお湯を作って床を温める」システムです。床の下にお湯が流れてるイメージ。温泉旅館みたいな感じ?(違う)

パイプには架橋ポリエチレン管というものが使われています。
このパイプ、50年以上の耐久性評価を受けているんです。
つまり、30年使ったくらいではビクともしないということ。50年て、私たちが死ぬまで持つってことですよ。すごくないですか?
私も最初は「床の下にパイプって…30年後とかに水漏れしたらどうすんの?修理に50万とか100万とかかかるんでしょ?」と心配でした。
だって床剥がすとか、想像しただけで恐ろしい。
50年の寿命という安心感
一条工務店に確認したところ、こんな回答が:
床下のパイプは、継ぎ目がない1本物なので床下でジョイント外れなどは起こり得ないです。
ただし、床に釘などを打って穴を開けてしまった場合などは、床を剥がしたり、液漏れによって濡れてしまった床材等の交換などで50〜100万円くらいの工事費になるかとは思います。
しかし、そのような工事になったことを聞いたことがないのが実際のところです。
パイプが1本物というのがポイント。継ぎ目がないから、そこから漏れる心配がないんですね。
釘を打っちゃう事故は理論上ありえますが、実際にそんな大規模修理になった例はないとのこと。
「床に釘打つ時は気をつけてね」ってことですね。まあ、普通は打たないけど(笑)。
住んでいる間、安心して使い続けられるというのは大きいです。
実際のメンテナンスコストは?
「50年の寿命って言っても、結局メンテにお金かかるんでしょ?」
いい質問ですね。ここ、めっちゃ重要です。
実は、水を足す程度のメンテナンスのみなんです。
「水足すだけ?」
はい、水足すだけです。簡単すぎて拍子抜けしますよね。
その他では、床暖房用の室外機が15〜20年ほどで交換の時期が来るかと思います(約20万円)。それ以外はありません。
※寒冷地や地下水を使うエリアでは不凍液の交換が10年に一度必要ですが、我が家のエリアは関係なし。良かった。
保証期間
- 床暖房パイプ:10年保証
- 室外機・室内機:5年保証
保証期間内の不具合は無償です。これ、結構安心材料。
保証期間を超えての修理が必要となる可能性があるのは、室外機と配管が接続されている部分もしくはヘッダーボックス内の液漏れとなります。ただし修理のしやすい環境にあり、その場合は1〜3万円程度となります。

修理しやすい環境。床剥がさなくていいんです。これ重要。
50年で計算すると:
- 室外機交換(2〜3回):約40〜60万円
- 細かい修理:数万円程度
- 合計:約50〜70万円
一般的な床暖房は壊れたら50〜100万円の修理費がかかり、さらに使い続けるために追加で数十万円のメンテ費用が必要になることも。結局、高額な修理費を払っても、その後もお金がかかり続けて諦める人が多いんです。
「もういいや、エアコンにしよ」ってなるパターン。
それに対し、一条の床暖房は50年使えて総メンテコスト50〜70万円程度。
これ、長期的に見たらかなりコスパ良くないですか?
【後編に続く】
後編では、断熱の話、気になる電気代、そして「結局床暖房はアリなの?ナシなの?」という結論をお話しします!
冬が来る前に、じっくり考えてみてくださいね。


コメント