新築2か月で家を売った日。通帳に3800万円をかき集めた話

住宅ローン・お金

今日、家を売ってきました。

一条工務店で建てた新築の家です。

住んだ期間は、約2か月。

2か月。

カップ麺なら伸びきっています。
でも家です。
新築です。
ローンは35年です。

それを2か月で売りました。

なかなかパンチのある人生イベントです。


銀行に行く

売却手続きは、銀行で行いました。

13時に待ち合わせだったので、会社は半休を取りました。

ただ、寝不足で頭がぼーっとしていたこともあり、持っていく必要のあった実印を家に忘れました。

大事な日に限って、こういうことをします。

人間、追い込まれると意外とポンコツです。

銀行では、司法書士の方と顔合わせをして、抵当権の抹消や登記の手続きを進めました。

書類を書いたり、説明を聞いたり、印鑑を押したり。

正直、内容は分かるような、分からないような。

でも雰囲気だけは分かります。

「あ、これで本当に家が終わるんだな」

という感じです。


まとまったお金が振り込まれる

手続きが進み、売却代金の残金が口座に振り込まれました。

普通なら、数千万円が口座に入ったらテンションが上がりそうなものです。

でも、上がりません。

なぜなら、すぐに消えるからです。

通帳に一瞬だけ現れた大きな金額。

まるで夏の花火です。

きれいだなあ。

どーん。

消えました。


3800万円をかき集める

住宅ローンの残債は、約3800万円でした。

売却代金だけでは足りません。

そこで、家にあるお金をかき集めました。

  • 事前に受け取っていた頭金
  • 返済用口座に残っていたお金
  • 売却代金の残金
  • 普段使っている口座のお金
  • 貯金用に分けていた口座のお金
  • タンス預金

使えるものを全部集めて、合計で約3800万円。

本当に、かき集めたという言葉がぴったりでした。

家計の発掘作業です。

まるで家の中で小さな埋蔵金探しをしている気分でした。

ただし、見つけたお金は全部ローンに消えます。

夢があるようで、ありません。


家を売るために、お金を払う

今回、売却価格は約2500万円でした。

ローン残債は約3800万円。

つまり、差額は約1300万円。

売却価格:約2500万円

ローン残債:約3800万円

持ち出し:約1300万円

この約1300万円を自己資金で持ち出さないと、家を売ることができませんでした。

ここが、今回一番こわかったところです。

家を売る。

普通は、お金が入ってくるイメージがあります。

でも今回は違いました。

家を売るために、お金を払いました。

しかも約1300万円。

ちょっと何を言っているのか分からない金額です。

  • 車ならいいやつが買えます
  • 中古マンションの頭金にもなります
  • うまい棒なら、たぶんすごい本数買えます

でも、そういう楽しい使い方ではありません。

住めなくなった家を手放すためのお金です。

つらい。


売れなかったらどうなっていたのか

もし、この約1300万円を準備できなかったら。

今回の売却は成立しなかった可能性があります。

住宅ローンが残っている家を売るには、基本的にローンを完済して、銀行の抵当権を外す必要があります。

売却代金だけで足りないなら、不足分を自分で用意しないといけません。

私たちは、たまたま預貯金や現金をかき集めることができました。

でも、もし準備できなかったら。

  • 住めない家のローンを払い続ける
  • 実際に住むアパートの家賃も払い続ける
  • 売りたくても売れない

そうなっていたと思います。

ちなみに、住宅ローンは月12万円弱。
アパートの家賃は約6万円。

合計で月18万円弱です。

地方都市で月18万円の住居費。

なかなかです。

しかも、持ち家がある状態だったので、会社の住宅補助は使えませんでした。

住めない家のローン。

住むための家賃。

住宅補助なし。

三段重ねです。

おせちならうれしいですが、これはうれしくありません。


新築2か月でも、売るのは大変

「住めないなら売ればいい」

家を建てる前は、どこかでそう思っていたかもしれません。

でも、実際はそんなに簡単ではありませんでした。

築2か月でも、中古は中古です。

売却価格がローン残債を下回れば、売るために現金が必要になります。

私たちの場合、その金額は約1300万円でした。

新築の家を買ったはずなのに、住むことができず、売るためにさらに大金を払う。

なかなか厳しい経験でした。

今日、家の売却は終わりました。

でも、気持ちとしては、すっきり終わったというより、

「ようやく逃げ切った」

に近いです。

家を売った日。

それは、我が家にとって、家計の総力戦の日でした。

そして同時に、

新築住宅は、合わなければ売ればいいわけではない。

その現実を、かなり高い授業料で学んだ日でもありました。


次回予告

次回は、築2か月の家を売りに出して分かった、地方都市の中古住宅市場について書きます。

売主としては「ほぼ新築です」と言いたくなります。

でも、買う側から見れば中古は中古。

3000万円台後半の中古住宅は、地方都市ではなかなか厳しいものがありました。

築2か月。

気持ちは新築。

市場では中古。

この現実、なかなかしょっぱいです。

次回、「築2か月でも中古は中古。地方都市で3000万円台後半の家は売れない」

売主の希望と、市場の現実がぶつかります。

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